ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

マイナンバー関連で最近思っていること

  • 総点検では解決するのか疑問
  • 会期中の国会や閉会中審査で、野党がこの点をどう追及しているか、まとまった情報がほしい。議事録ができるまで待つしかないのか。
  • メディアでマイナンバーカードのメリットとして語られることが、微妙に(?)というか、かなり(?)違う。マイナンバーカードの普及率が低いままでも、メディアで語られている預貯金付番、脱税防止、給付金の支給はできる。カードのメリット/デメリットと、制度のメリット/デメリットが切り分けられていない。これをどう私として説明できるか。わかりやすい1枚絵が作れればいいが、これがなかなか難しい。
  • 私は結構、真の反対派と意見が合う。なぜなら、私がここでいっている「真の反対派」とは、制度とカードを正確に理解したうえで反対している人のことだから、話が合うというか、私は、世の中の役に立って個人情報保護を充実させた制度になるための方策を一生懸命一人で考えている。真の反対派は、制度とカードを正確に理解したうえで制度の問題点を指摘していて、私も同様なので、結構意見が合う。
  • マイナンバーやカードはあくまで手段であって、それをどのような政策に活用するかこそが重要であるが、報道等でその視点が乏しいように思う。
  • 為政者が変わっても、国民監視に使われないようなマイナンバーやカードという視点は重要であるので、この示唆を頂き、私も考えていきたいと思った。ただ法律改正されてしまうと、難しい部分もあるが、そこはシステムや監視の仕組み、市民への警鐘などでできる限り防止するということかな。
  • マイナンバーカードの普及率があがったからといって、利便性が上がるわけではない。マイナンバーカードの普及率があがったからといって、DXが推進されるわけではない。報道等では、この視点も乏しいように思う。