ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

参加したくない会議体

委員会等に多数参加していますが、自分的に参加したくないなあ、と、憂鬱な気持ちになる会議はどんなものか書きます。ただの私の個人的な愚痴です。

 

1.形式上意見を聞かなければならないから開催しているが、全く意見を聞く気はないという会議

 

役所の会議で時々ある。形式上外部者の意見を聞かなければならないから聞く形式は取っているものの、「あんたの意見なんて聞く気は一切ないよ!」という言動をとる役所の会議。これやられると本当に嫌な気持ちになって、心から嫌になる。

こういう会議だと即やめたくなるが、都合上6年ぐらい継続して委員務めたことがある。その間、部長・課長・担当とかが異動になるので、態度が変わることを期待しつつも、結局そういう会議は、人が異動しても、一切聞く気がないということがあって、最悪だった。最後は辞任した。

その1件だけではなく、こういう会議はそこそこあって、本当に心が不快になる。

 

こちらが質問しても答えない。意見を言っても無視か、こちらに対して非論理的な全否定を回答したりしてきて、本当につらい。
事務局の都合のみで動くため、超短期スケジュールなどでこちらに意見提出を求めるくせに、こちらが質問しても無視か、意見を言っても無視したりする。嫌な気持ちになる。

 

2.攻撃したり馬鹿にしたりしてくる人がいる会議

 

稀にある。会議を多数傍聴している人なら、こういう会議体が稀にあることをご存じだろう。事務局だったり他の委員だったり、なぜかこちらや他人を攻撃してきたり、私を馬鹿にしてきたりするひとがいたりする会議が稀にある。

なんか、会議だと、「対他人にたいして大きく見せたい」という感情が働く人というのが稀にいて、そういう人がなぜか私や私以外の人をターゲットにして、攻撃して、自分を優位に見せようとするのか、そういうことがある。一見、おとなしそうに見えるし、女だからか馬鹿にされて、すごくムカつく。非常に不愉快。

 

3.事務局がやることをやらない会議

 

適法でない情報が資料に載っていたら削除しなくてはいけない。が、事務局や開催元がそういうチェックを一切やらずに、私が言わなくちゃいけなかったりすると、なんで私ばかりが嫌なこと言う係にならないといけないのか、事務局がまずは適法性確認したうえで、こっちに意見聞いてほしいよ、こんなの通るわけないじゃん、みたいなのがあることがあって、嫌になる。

 

あとは、どこをどう修正したかわからない大部の資料を送付して、「意見があれば言ってください」という事務局とか。こちらは、数十ページの資料を見比べて、どこがどう変わったかを、自分で調べて、それで意見を言えっていうこと? 結局、意見を聞く気がないから、あえてどこをどう修正したかわからない資料を送付しているのでは? それか、どこをどう修正したか相手に伝えるということの意味がわからないのか。謎すぎる。

 

あとは、「意見があれば言ってください」といわれたので意見を言ったら、無視してスルーされたりとか。出された意見で頓珍漢でないものは、逐語でなく概要・要約レベルでいいから、資料とかに記載した方がよいのでは?

 

4.場的に浮く会議

 

多くの方と考え方が違ったり、あまりに経歴が違いすぎて浮く会議がある。

私が全く詳しくない分野の会議でも、事務局からは「個人情報について意見してほしい」などといわれて納得して委員になったが、現実には個人情報の話題なんてほぼなく、私が全く素人の内容の話が続き、自分がよくわからず役に立てない会議というのは、ややいたたまれなくなる。

 

5.現地参加を後から要求される会議

多数の会議体に参加しており、業務も繁忙なため、会議は出来る限りオンライン参加としたいところ。現地参加であれば欠席となってしまう会議でも、オンラインなら参加できることもある(前後の予定や、他の業務の繁忙状況の関係上)。お引き受けしている以上、出来る限り出席したい(全出席できなくても、一時間だけでも参加したいと思っている)ので。

そこで、会議体委員の打診を受ける際に「オンライン参加できますか?」と聞いている。「大丈夫です」という答えをうけているにもかかわらず、会議開催直前になって、「本当にオンライン参加なんですか?現地参加してもらえると、オンライン会議機器の準備をしなくていいのですが」などと事務局に言われることがあると、「?」となる。

最初に、「オンライン参加できますか?」と聞いている。そして、「大丈夫です」という答えを受けている。オンライン参加できるとの想定で、委員を引き受けているのに、だめなのなら、最初に言ってほしい。だったら委員をお引き受けしないことも検討するので。

前に、合計3回の会議で、当初はオンライン参加できるという話だったのに、突然「オンライン参加するなら会議の2週間前までに言ってください。機器の予約があるので。でも会議の日程は現在決まっていない」と言われたことがあって、そもそもこちらは忙しいので、早めに日程を決めてくれないと欠席になる可能性もあるところ、欠席でもよい会議ではなかったので、「早めに日程を決めていただけないと、欠席になる可能性もあるし。2週間前に言うということだったら、今からすべての会議をオンライン参加すると伝えておけばよいのですか?」と言ったら、ものすごく嫌がられたことがあった。

そもそも、委員打診の時点で、「オンライン参加できますか?」とこちらは聞いている。事務局が「大丈夫です」という答えを言わずに、「現地参加してください」と答えればいいのに。

こういうことがあると、新たに会議体委員の打診を受けても、断ろうかなと思う。ただ、打診の時点で、上記のような会議体かはわからないからなあ。打診の時点で、全て質問してみるとか?

 

6.迅速な対応を要求する会議体

即日対応が求められる会議体も参加したくないというかできない。大詰めの状況で、非常に急いで対応が求められるというのならまだわかるが、たかが日程調整とか誓約書の送付とかで、向こうが連絡してきたその日のうちにコールバックやメール返信がないと、矢のような催促が来ることが、ごくまれにある。

向こうが候補日程を送ってきたその日のうちにこちらからコールバックかメール返信しないと、催促されるって、どういう日程感覚なんだ? 事務局に向いていないのでは?

 

こちらは大量の業務と、ほかにも委員就任依頼、講演依頼、執筆依頼がある中、候補日程の連絡のような、超緊急事態でもないのに、即日レスないと催促だなんて、そういうスケジュール感のお仕事は無理。

会議体以外の通常クライアントから、至急の相談や、リリース間近の至急対応を求められることもあるので、そちらを優先しないといけない。自分の都合だけで催促催促という人とは仕事をするのは難しい。

 

7.まとめ

結局、会議体の委員になっても、こちらとしては特に具体的なメリットがあるわけではない。もちろん、会議体委員になることによって知識や経験が広がるようなありがたいこともあるし、社会貢献ができてうれしいということはある。

ただ、そのような抽象論ではなく具体論で言うと、委員になるメリットとしては、「箔をつける」的なところも大きいように思うが、はっきり言うと私にとってはあまり箔にならない。広告宣伝効果もないし、経済面では、業務繁忙のため、委員になるよりほかの仕事をしていた方が良い。

なのに、なぜ委員になるかというと、せっかく私にご依頼くださったのだから頑張りたいという気持ち、せっかく私にわざわざご依頼してくださったのに断りづらいという気持ち、より良い社会になるよう微力ながらお役に立てたらという気持ちである。

にもかかわらず、会議体開催者が自分の事しか考えていないような自己中心的な対応が多いと、何のために委員になったのかと嘆きたくなる。