ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

港区技術審査委員会

港区マイナンバーカード交付等に係る人材派遣事業候補者選考委員会委員長を務めさせていただきました。

公共調達関係ですので、これまでブログでは案件名や自治体名を伏せておりましたが、港区においてHP公表されていますので、ブログでもお知らせします。

https://www.city.minato.tokyo.jp/shibamadochou/puropozaru.html

 

公共調達に外部の者が加わることによって、不正防止に資するということ、そして公費での調達になりますし、区民に安心していただくこと、業務が適正に実施されることが重要ですので、公費で効率的にかつ適正に業務を行っていただける事業者さんを選定するよう、微力ながら取り組みました。

最近、本当に技術審査委員会委員のお仕事が多いです。他社のプレゼンを聞き、質疑応答を聞く機会が、技術審査委員会をやると飛躍的に増えます。自分が調達する側=発注する側でも、ここまで回数多くないし、自分がプレゼンする側=受注する側だと他社のプレゼンはあまり聞かないので、これは本当に技術審査委員ならではだなと思います。

技術審査委員だと、社名はわからないのですよ。社名ブラインドのままプレゼンを聞き、質疑応答を聞きます。で、採点します。落札後にあとから社名が明らかにされる場合もありますし、結局審査委員には社名がわからないままということもあります(事務局側の裁量ということでしょう)が、あとから社名を聞くと、「え?こんな大手なのにこんな内容だったんだ」とか「小さいけれども先鋭的で優秀な企業の提案だとてっきり思っていたが、すごく大手企業だったんだ」とか、社名のイメージと提案内容がかなり違っていたりもします。

ただ、技術審査委員会がつらい点としてはね、拘束時間が長いんですね。会議時間が非常に長くて、リアル開催会議だと、その他の仕事ができないというデメリットが、オンライン開催会議だと、休憩時間中にちょこちょこほかの仕事もできるのですが、そうなると休憩もせずに数時間仕事と会議のしっぱなしということになり、頭と体が痛くなりがちで、やはり人間、適度な休憩が必要だなと、ひしひしと思いましたが、業務量が非常に多い中、長時間会議があると、どうしても少しの休憩時間にでも、メールを見て返信しようとか、ちょっと他の仕事しようとか思ってしまうので、危険だなと思いました。