ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

技術審査委員

今年度、技術審査委員のご依頼が、夏までに5件ありました(厚生労働省2件、東京都2件、足立区1件)。

その後は特にご依頼もなく過ごしていましたが、また3件ご依頼がありました(都道府県2件、基礎自治体1件)。

計8件ですね。今年度はやけに技術審査委員めいています。

 

夏までのご依頼は、年度すぐに調達準備に入ったスケジュール感のもので、今のご依頼は、年度末までに調達するスケジュール感のものなので、依頼の時期が重なりがちなのではないかと推察します。

 

これまで委員就任はブログで都度お知らせしてきましたが、技術審査委員だと、物が物なので、具体的にどの案件とか、どのジャンルの案件とかは、公表しない方がいいかなと思いだしました。

もちろん、事業者選定後であれば、公表しても良いというか、情報公開請求があれば情報公開対象でしょうし、国・自治体によっては公正性の確保等の観点から、選定委員会のメンバーを公表しているところもありますが、自分から「これこれの技術審査委員をやりました」というのは、なんか、物が物なので、「これこれジャンルの審査委員をやっていると言って、それ系の業者にアピールして業者と癒着しようとしているのではないか」とか変に疑念を持たれても嫌ですし、具体的案件名等は、国・自治体側が公表していない限り、私からもお知らせするのは控えようかと考えています。

 

ちなみに、うち一件は新聞報道もされているホットな事案で、ブログに書きたい気持ちもあるのですが、上記の理由からやめておこうと考えてます。

 

私、公務員やっていたときから、調達関係にややビビりなんですよ。いや、全く不正とかしていないし、リベートなんて一度ももらったことないですけど(当然)、煙が全くないのに変に疑われたらどうしようという被害妄想が生じて、公務員時代は選定委員にはならないようにしていました。

私以外にももう御一方、すごく発注関係に慎重な方がいて、すべて記録を取るという方がいましたね。やっぱり、自分は何にもしていないのに、変に疑われたりしたり、意味不明に巻き込まれたりしたら嫌ですもんね。

 

今の時代、賄賂とかリベートとか不正とか普通ありえないだろうなとは思うのですが、自分が真っ白な身なのに疑われても嫌ですし。

 

でも、新聞報道とか見ていると、意外と高額接待とか、あと高額横領・背任とか、高額の現金が自宅にあるとかって、今の時代でもあるんだなあとびっくりしています。