ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

マイナポータルAPI雑

マイナポータルAPIをよく見てみる機会がありましたが、すごい便利な気がしますね。これ、なんであんまり使われていないんだろう。

所得証明書とかそういうの、マイナポータルAPIで本人同意の元、システムに飛ばせるっていうことでしょう。それ、楽じゃないか? 基本4情報が取得できないっていうことは、それが必要な場合は、別途マイナンバーカードから読み取る機能を自前で作るっていうことですかね。

住民票と戸籍も、マイナポータルAPIで本人同意の元、システムに飛ばせるといいけど、それは基本4情報だから無理っていうことなんですかね。

 

なんかこう、すごく便利なサービスが生み出されそうな気もするけど、なぜあまり使われていないのか。その理由を考えて、改善案を考えれば、もっともっと便利になる気がします。

 

23.4.28追記

4情報をカードから読み取る際の開発コストの問題で、あまり使われていないのか、それともAPI知名度が低くてあまり使われていないのか。まあ、両方とか?

4情報をカードから読み取る場合、結局、eKYCを使っていればそれだけでいいけど、そうじゃなければ公的個人認証を使うから、プラットフォーム事業者を使わなくてはいけなくて、そこでまたコストがかかるとかそういうこと? いや、マイナポータルのシングルサインオンAPIを使えば、マイナンバーさえ読み取らなければ、eKYCも公的個人認証もいらない?利用者証明使ってるんだもんねえ。まあでも、銀行とか古物商とかだとそれじゃだめなのかな? うーん。手続のレベル感がいろいろありすぎて。

なんかこうねえ、あと二・三歩で便利なサービスが生み出されそうなのになあというもどかしい感じ。

 

あと、自分が納税者として思うのは、私の場合税理士さんにお願いしているから、そうすると、結局領収書の紙が残るんで、税理士さんに証明書系もすべて紙で渡しているんですよね。全部、印刷してファイルに綴っておいて、税理士さんに一括私の方が、私の場合は便利なんですよね。領収書がデータ化されれば、請求書・売上明細はデータ化されているから、証明書系がデータ化されれば、すべてデータ化完了するけど。保険料控除証明書とか寄付金控除証明書系だけデータ化されても、紙が残るっちゃ残るんで。でもまあ、証明書系が簡単に税理士さんにデータで飛ばせるようになれば、楽っちゃ楽かなあ。やっぱり理想は、ふるさと納税も火災保険も小規模共済も年金も、すべて自動でe-Taxの私フォルダにデータが転送されていて、それを私も税理士さんも見れる状態で、っていうことかなあ。