ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

前提が間違っている質問

※愚痴っぽい内容なので、読み飛ばしてください。

 

プレジデントの記事で、会議で重箱の隅をつつく人を黙らせるという記事があった。

president.jp

 

ひとつめの方法は、相手の質問に攻撃をする方法だ。

「それは仮定の話にすぎませんよね。仮定の話にはお答えできません」
「その質問は、まちがった前提に立っていますね」
「その質問は、不正確ですね」
「その質問は、いまの状況とは、ぜんぜん関係がないですよね」

などと攻撃すれば、相手の質問はやむ。

つぎの方法は、質問に質問をかぶせる方法だ。

「もっと明確に質問してくれませんか」
「抽象的すぎてわかりません。なにか具体例をあげてくれませんか」

などと切り返せば、相手をしどろもどろにさせることもできる。

「なるほど、ですが、私の話はまだ途中ですから」
さらに、相手に質問をさせないという方法もある。 

 

前提が間違っている質問や、前提どころか質問が例えば300文字だったとして、その90%ぐらいが間違っている質問(「…が」「私は」とかいう部分は間違っていないので、その部分が1割で、残りの9割が間違っているというようなイメージ)というのは、よくある。

 

そのときに、私だって、プレジデントの記事みたいに、

「その質問は、まちがった前提に立っていますね」

「もっと明確に質問してくれませんか」とか言いたいときもそりゃありますが、

でもそんなこと言ったら、角が立つから言えなくないですか???

 

私は、そういう質問を受けたり、あとは上司が明らかに誤っている指示を出している時は、

「確かに、非常に重要なご示唆をいただき、ありがとうございます」(「その通りです。おっしゃる通りです。大変重要な観点です。」とかバリエーションがある)

と、いうクッションを入れてから、

「××という点に関しては〇〇であり…」と、正しい解説に入る。

 

※別に嫌味的に言っているわけではなくて、本当に重要な示唆をもらうときにも上記のように述べるのだが。

 

相手の質問が間違っている、上司の指摘が明らかに300%誤りであるということはあることだけれども、それを指摘してしまうと角が立つし、相手が怒りだしたりして、こちらにとっても良いことはないので、やっぱりそれはちょっと言えないなあと思う。

 

まあ、間違った質問を受けても、こちらとしてはそこまでストレスを感じないようになった。ただ、陰謀論的前提に立った質問を受けたりすると、やっぱり結構ストレスがある。

あとは、相手の質問の前提が間違っている時に、前提から解説しないといけないので、少し長く回答すると、相手が嫌そうにすることがあって、それがストレスである。

そもそも前提1→前提2→前提3→相手の主張→相手の質問とあるときに、前提1から相手の質問までのすべてが誤っている時に、いったいどうやって短く回答しろというのか。そりゃ私は話が長くて悪いけど、そういう質問に対して短く回答するなら、それこそ「明らかに誤っているので、正しく解説するのに少なくとも5分はかかります」とかいう回答にしかならないと思うのだが。

 

職場などで、自分の優位を見せつけたいという意思に基づいて、他人(この場合、私)の説明を妨害しようと、攻撃的な質問や揶揄をしてくる人が、時々いる(今は自営なのでいませんが)。

ただ、その場合、他人(この場合、私)の説明内容を理解していないと、正しい質問や攻撃もできないのに、勉強したりドキュメントを読んだり、相手の説明をちゃんと聞く努力もしないで、ただ、自分の優位を見せつけるためだけに、怒鳴り散らしたり、明らかに300%誤ったことをいっている人がいると、本当にその人たちのせいで仕事が妨害されて迷惑だと思う。

そんなに優位を見せつけたいなら、それはそれでいいから、「本人が理解できていない仕事の内容」に支離滅裂な攻撃・文句をつけるのではなくて、「仕事のやり方の精神論」とかで威張っておいてもらいたい。「仕事っていうのはなあ、こういう考えでやるもんなんだよ」とかいう抽象論なら、その話を30分、聞いておけば、相手が満足するなら、聞いても、私の仕事に実害が出ないので、それならつきあうことも可能なので。