ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

個人情報保護法改正の講演の反省

個人情報保護法改正の講演をした際の、自分の反省です。

  • こういう講演では改正経緯を最初に説明するのが一般的だと思うが、それだと聞いている方にとっては退屈かと思い、それよりも改正事項一覧を最初に持ってきた方が、具体的に伝わりやすいかと思い、そういう資料構成にしたが、改正のスケジュール感と現時点の状況を明確に伝えることが最も重要であると反省した。
  • 開示・訂正・利用停止請求等が、改正の結構メインなので、それを頭に持ってきたが、開示請求とかって結構細かい点も多いので、冒頭から開示請求の話だと、聞いている方にとってはうんざりする気がするので、漏えい報告などを先に持ってきた方が良かったと反省した。
  • Cookie自体の説明スライドとCookieの個人情報該当性説明スライドを足した方が良い
  • 個人情報の提供の説明では、他社との共同事業の場面での提供行為についてなども、例にして説明すると良い
  • 法務の方や弁護士が主な聴講者でない場合は、細かい法律の説明は、会場の雰囲気を見ながら割愛していった方が良いかもしれない
  • 各項目の冒頭スライドを、2017年改正のように、改正概要を1枚物で書くようにアップデートしたほうが良いかもしれない(例えば、「開示」とは一言でいうと何か、現行法のポイント、法改正予測みたいなイメージ)
  • 講演をあまりしないようにする、という選択肢もあるかもしれない。