ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

本の宣伝

本を書くというと、印税が結構入ってくるのではないかとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、専門書はあまり売れないので、印税はあまり入ってきません。私の場合、専門書は書き上げるのに数百時間ぐらい要しますが、印税は、数十万ぐらいなので(百万行くものもたまにはある)、費用対効果を考えると、あまり良くないという感じです。

しかし、本を書くというのは、お金でははかりきれないうれしさというのがあります。自分の本を出せるというのは、本当にうれしいです。元々、原稿を書くのが趣味で、誰も依頼してくれないのに勝手に自分で論文を執筆して、専門誌に投稿していたりしたので、依頼していただけるというだけで本当にうれしいですし、やはり本が出るというのはとてもうれしいです。

そして、書いたら書いたで、多くの方に読んでいただきたいと思います。
今は、講演資料の末尾に自著紹介ページを設け、メールの署名欄に新刊本の紹介を書いています。

ですが、講演中で自著に触れるのは恥ずかしすぎて、とりあえず資料に載せてはいますが、触れません。
ただ、自治体で条例改正をする担当の方においては、第一法規の本だけはあった方がよいと思ったので、その点だけは触れますが、それ以外は基本触れません。

そしてメールの署名での新刊の紹介。一度署名欄に記載したら、あとはもう自動的にメール送信のたびに署名がつくだけなので、自分的には署名に入れていることすら失念中でした。

しかし、なんと、びっくりというか、恥ずかしいことがありました。

この前事務所にいらしてくださったクライアントが、私の「あなたのマイナンバーへの疑問に答えます」をお持ちくださって、これを会員向けに紹介したいとおっしゃってくださったのです。大変ありがたいお話で当然ご承諾させていただきましたが、「書店でお見かけになって、お求めいただいたのですか?」と聞いたら、「何言ってるんですか、先生がメールに書いているじゃないですか!」と言われ、ああそうか、と。署名に新刊の宣伝を載せていたんだったと思いだしました。

いや、別に、そういうつもりではなかったんだけど、と恥ずかしくなってしまいました。

先日、取材に来てくださったライターさんも、「あなたのマイナンバーへの疑問に答えます」をお持ちくださって、取材中、机の上においてくださっていたんですね。うれしい限りですね。

初めて、自著を持ってくださっている方を見たのは、第一法規セミナーですかね。違うかな、自治体向け講演だったか忘れましたが、自治体向けの講演の時に、聴講してくださっている方が、私の本らしき表紙の本を机の上に置いていてくださるのですね。ちらちら見てしまい、「ああそうだ、勘違いではなく、あれは自著だ」と思い、本当にびっくりしました。
自治体向け講演をすると、聴講してくださっている方で、私の本を持っていてくださる方が結構いらっしゃって、本当にありがたい限りです。

あとはあれですね、内閣官房にいたときに、内閣官房に出向している自治体・民間の方に、自著をプレゼントしたのですが、プレゼントした本を、机の上にきれいに並べてくださっている方がいらっしゃるのですね。本当にありがたいですが、なんだか少し気恥ずかしい気もして。いや、自分でプレゼントしているわけですからね、何を気恥ずかしいのかよくわかりませんが。

あとは、ずいぶん前に講演したときに、講演後に名刺交換させていただいた方が、私が旬刊商事法務に執筆した論文のコピーをお持ちだったのですね。あれはびっくりしました。旬刊商事法務に論文を掲載されたときは、「やったー、旬刊商事法務に掲載された!」ととってもうれしかったのですが、あまり私のところに直接の反響がなく、「読んだよ〜」という友人からのメールもなく、1人の友人が会った時に読んだと言ってくれましたが、それ以外は、知人の知人が読んだという話を知人から聞いたぐらいで、「読んでくださった方はほかにいるのだろうか???」的な感じでしたが、それのコピーをお持ちになって講演を聞きにきてくださった方がいらっしゃるとは。びっくりしました。

最近は、事務所が入っているビルで一緒にやっている会社の方に、「あなたのマイナンバーへの疑問に答えます」をプレゼントしたところ、おうちに持ち帰っていただき、奥様に渡してくださったそうです。そうしたら奥様が読んでくださって、奥様のご両親にも読ませたいとのことで、ご両親に渡してくださったそうです。こういうことを聞くと、とてもうれしいですね。

9月30日か10月1日に、新刊が発売になりました。「論点解説 企業法務とマイナンバー」です。追って、ブログで改めてご紹介したいと思います。

あとは、法令集監修をやっていますので、こちらは年末年始目途で発売になりそうです。

あと、逐条解説と、企業担当者向けのわかりやすい本を、執筆しなければなりません。これが始まるとまた恐ろしく時間がかかりそうで恐ろしいところですが、頑張ってよいものを書いていきたいと思います。

そして来年以降は、個人情報保護法の執筆にはいりたいと思っています。それが終わったら、ひと段落ですかね。

五月ごろから、「来月ごろには、仕事の忙しさが普通レベルになるだろう」と思いつつ、ここまで来てしまいました。10月になっても落ち着きませんので、これは年内はもうこのままなのかなと、だんだんあきらめてきました。来年になると少し落ち着くのかな、と期待しているところです。