ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

今やっている仕事

ここのところずっと、とあるガイドラインとその元となる規範を読んで、構成と文章を修正する仕事をしています。日本語を読んで修正して、それでも意味がわからないところがあるので原文の英語を読んで日本語訳を直して、でも英語自体の意味が不明なところもあり、本当にこれが煮詰まりやすい仕事で、40分ぐらいやったら一度休憩しないと、とても煮詰まる仕事です。大体半分ぐらい終わったので、あともう少し、頑張りたいです。

 

今月のお仕事

  • 個人情報に関するガイドラインのチェック
  • 個人情報の目的外利用等に関するご相談対応
  • 個人情報の同意取得等に関する民間企業のご相談対応、契約書チェック
  • 個人情報に関する民間企業ご相談対応
  • 企業サービスの利用規約作成
  • 企業サービスの利用規約、契約書、契約交渉対応
  • 新規引き合い対応(複数)
  • 自治体AI関連(総務省、APPLIC)
  • Pマーク
  • 東京都政策評価
  • マイナンバー講演(国民民主党
  • 個人情報保護審議会
  • 個人情報を取り扱う委託先の選定支援
  • 個人情報に関する書籍原稿執筆(共著1冊、単著1冊)

 

今月は、仕事に余裕があります。仕事があふれかえるということが、4月以降、時期にもよりますが、あまりなくなりました。コロナのおかげでしょうか。

ただ、ガイドラインのチェックが本当に煮詰まりやすくて。まだ終わってませんし。頑張っていきたいところです。

クロミちゃんのライト

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クロミちゃんのライトも買ってきました。スマホ用ではあるのですが、ノートPCに取り付けてWeb会議の時に使おうかなと思っています。7月も8月もWeb会議が非常に多く、リアル会議や対面打合せは大幅に減少しています。ずっと、ZoomとWebexばかりでしたが、最近はTeamsやGoogle Meetなんかの会議もあります。

 

あと、その右に映っているのは、キキララの袋です。ララちゃんしか映っていませんが、裏がキキです。あまりにかわいいのでずいぶん前に買いましたが、とくに入れるものがなく眠ったままでしたが、替えのマスクをここに入れて持ち歩くようにしています。マスク、突然ぶちっと耳にかけている紐が切れたりして、替えのマスクを持ち歩いていないと、そういう時にマスクなしの人になってしまうので。

マスクケースもサンリオで売っていましたが、キキララのきんちゃく袋で満足しているので、特にこれでいいかな、と。

 

クロミちゃんもララちゃんもキキもプリンも大好きです。

 

キティちゃん扇風機が確か3000円ぐらいで、このクロミライトが2000円ぐらいで、結構お金を使いました。ピューロに行けていないので、サンリオショップで散財することで楽しんでいます。

キティちゃん扇風機

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扇風機を買いました。首掛けもできるし卓上もできるし、USB経由の充電もできるし、そこまで重くもなく、しかもキティちゃんという優秀な扇風機。

おうちにはもっと大きいキティちゃん扇風機がありますが、卓上用にはこれぐらいがいいかもしれません。

 

サンリオは数年前から持ち歩き用扇風機を出していて、アイスのデザインのとか、飛行機デザインのとか、ものすごくかわいいのですが、羽が小さいのだとやっぱり風の力が弱そうなので。あとキャラクターダイカットのとかものすごいかわいさだったのですが、やっぱりこういう形の方が風が強そうかなと思って、こちらにしました。

shop.sanrio.co.jp

shop.sanrio.co.jp

前までは、サンリオショップで風の強さとか試せましたが、今年は試せず。コロナ対策として、サンプルもあまりおいていないのかもしれません。不特定多数が触るのってコロナ対策としてはよくないですし。

 

あとは、前から持っているキティちゃん扇子。派手なデザインですが、このキティちゃんもかわいいです。

グーテ・デ・ロワ ポケモンデザイン缶

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ガトーフェスタハラダのピカチュウ缶。かわいいです。

カビゴン缶はものすごい量でした。

 

とうとう、ポケモングッズにまで手を出してしまいました。サンリオ、サンエックスだけではなく、ポケモンも売っていると買ってしまうという。

情報銀行認定指針

自分用の、情報銀行認定指針のリンクです。

 

 

1.総務省経産省の指針

上記指針指針は、①認定基準・②モデル約款の記載事項・③認定スキームから構成され、認定団体は、上記指針に基づき、認定制度を構築・運用する。
 認定は任意のものであり、認定を受けることが事業を行うために必須ではない。
上記指針に定めるもののほか、認定制度の構築・運用に必要なことは、各認定団体において決定する。

 

上記指針に基づき、IT団体連盟で認定指針を作成し、情報銀行を認定している(令和元年6月が認定第1弾)。

 

 

2.IT団体連盟による認定指針等

 2年ごとの更新が必要。

 

3.現在、認定されている情報銀行

 

情報銀行と次世代医療基盤法認定事業者との連携

これも机上検討中とのこと。すごい時代ですね。でも確かに、情報銀行と認定事業者は近しいわけですからね。というか、EHRでのデータ連携とか、PHRで得た自分の医療情報を別の医療機関介護施設に提供するとかも、次世代医療基盤法の認定事業者のほか、情報銀行的スタンスのサービスがないと、難しいかもしれないですね。EHRの場合は、すべてのEHRを接続すれば、情報銀行的スタンスのサービスがなくても可能でしょうけれども、それが現実的なのか私は調査していないのでわかりませんし、PHR経由の病院・介護施設って、これをまあ、次世代医療基盤法認定事業者が別サービスとして実装するという手もなくはありませんが、認定事業とは別枠になるわけで、それをわざわざやるのかという話もあり、やるのであれば認定事業者が別事業としてやればいいわけですが、別法人がやるなら情報銀行的スタンスになるわけで。
非識別加工情報の作成組織(行政ビッグデータにおける認定事業者的な組織)がもしできれば、こことも連携という話になりそうですね。

毎日新聞にコメントしました

mainichi.jp

 毎日新聞2020年8月10日 08時00分

 

毎日新聞の記者の方にも申し上げましたが、

「同意」を取得することなく医療情報を収集することは、個人情報保護法や倫理指針上可能です。

学術研究であれば個人情報保護法は適用除外になり倫理指針に則る形になりますが、倫理指針は原則インフォームドコンセントですが、オプトアウトも認められています。

また学術研究であってもなくても、個人情報保護法上の匿名加工情報に匿名加工して提供することも可能ですし、個人情報保護法上の共同利用も可能です。

 

さらに、次世代医療基盤法に基づけば、病院側は、匿名加工することなく、大臣認定を取得した事業者側で匿名加工してくれます。この場合、オプトアウトでの提供となります。

 

この辺りはややこしすぎて記事に書けないといわれましたが。

しかしややこしいから、「同意取得なんでしょ?それって無理じゃない?だから日本は医療情報の研究が全然進まないんだよね」という思考停止に陥るのは、良くないことであると思います。

同意取得が必要な場面とそうでない場面、どうやって患者の権利保障と医療の発展を両立させるか、医療現場に負荷をかけずに、しかし患者の権利保障をしっかり確実に行える医療の発展のための研究・データ活用を、きちんと考え、現状の何が問題なのか、なぜ一部の方はいまだに「同意がないとだめなんだろう」と思ってしまうのかというところを、医療現場、研究現場、規制検討者、そして患者側の代表者などマルチステークホルダーがじっくりとディスカッションしながら、考えていくべきなのではないでしょうか。

 

医療情報の活用を促進するため、18年5月に次世代医療基盤法(医療ビッグデータ法)が施行され、情報を病院外に提供する際、それまでは病院の責任で匿名加工する必要があったが、国の認定を受ければ外部の事業者でもこの作業を行えるようになった。患者が拒否した場合には情報提供できないが、匿名加工を外部の責任で行わせることで病院の負担を軽減し、利活用を後押しすることが期待されていた。
ところが、認定事業者は日本医師会系と大学病院系のわずか2グループにとどまる。 

 ここのところは、私も記者さんに説明しましたが、2グループも認定が取れるという、今の現状は素晴らしいことだと思います。

「わずか2グループにとどまる」とありますが、なぜ2グループではだめなのでしょうか。医師会系と大学病院系という、情報性質が違う可能性が考えられる2グループがいるということは、本当に価値のあることだと思います。

 

大量の医療データを集めて匿名加工する事業者さんは、それは厳しい基準が求められるべきだと思います。そのような厳しい基準を満たし、大臣認定を取得できる事業者さんが2グループもいるということが、本当にすばらしいことで、今後の展開に期待したいところです。

 

なお、これはあくまで次世代医療基盤法上の匿名加工ができる人は2グループだけというだけであって、個人情報保護法上の匿名加工は特に大臣認定を取らずにできますので、誰でも法律に則れば自由に行えるわけで、極論すれば、数万社、数十万社、数百万社単位で、匿名加工できる事業者が存在するわけです。そのような状況の中、なぜ次世代医療基盤法の大臣認定事業者が2グループだと問題があるのでしょうか。

 

逆に、個人情報保護法上の匿名加工は特に大臣認定を取らずにでき、それらが個人情報保護法の法定基準に則っているか不明な状態があるわけで、それをどう考えるかの方が重要だと私は思います。

 

患者の権利保障と医学の発展のために、今後も私として引き続き検討を続けたいと思いますし、次世代医療基盤法は、個人情報保護法と比べても本当に医療情報保護を充実させていて、かつ医学の発展と患者の権利を両立させているというスキームとして良いスキームだと考えています。

問題としては、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の方のように感じていますし、あとは医療現場への法律スキームの周知徹底も課題に感じています。

 

 

余談。

今回は、記事が掲載されコメントが掲載されたというご報告を、新聞記者の方からいただき助かりました。時々、記事が掲載されても、ご連絡をいただけない記者の方がいらっしゃって、そうすると、イマドキの新聞は大体有料記事になっているので、自分の話がどういうコメントになって掲載されているかがさっぱりわからないことがあって、困ってしまいます。図書館に縮刷版を読みにいかないと自分のコメントがわからないという。さらには縮刷版がない新聞もあるわけで。何日の朝刊にのるかもわからなければ、当日新聞事態を購入することもできませんしね。縮刷版見るにしても、何日にのっているかわからないし何面かもわからなければ、探すのにかなりの手間です。自分のコメントを確かめるために、新聞の有料登録をするというのは、あまりにもばかばかしいですし。

一般的な大手新聞の場合は、コメントの内容を事前に確認させていただくし、さらに掲載連絡もいただくのですが、大手や準大手新聞でもこういったことをやってくださらない記者の方がいらっしゃいます。

また取材の方法や記事のまとめ方、事実誤認などについても、本当に記者によって全然違っていて、新聞記者から取材を受ける時に、気持ちよく取材を受けられる場合と、「一体何なんだ?」と思うような場合と、結構二極化しているようにも思わなくもありません。

役所関係と、あと新聞関係の取材は、自分的にはボランティアというか公益のためというか社会が良くなるために少しでもお手伝いできればという気持ちでやっていますが、結構いろいろありますよね。

国民民主党で講演しました

8/5に国民民主党マイナンバーの改善について講演をしました。

講演資料をUPします→コチラ

是非ご覧ください!

 

なお、国民民主党向け講演資料そのままではなくて、東京弁護士会講演資料とまとめてみました。似たようなものが別ファイルであるより、まとまっている方がいいかなと思ったので。

 

資料の内容は次の通りです。

◆ コロナ支援申請時の国民負担軽減
要旨:オンライン申請をまとめるべきでは&情報連携活用で添付書類削減すべきでは。
マイナンバーの現状の課題
要旨:マイナンバーで本当に便利にする、わかりやすく具体的に説明する、
マイナンバー法改正をして、真に必要な場面でマイナンバーを活用できるように
マイナンバーと受取口座の紐づけ
要旨:口座情報が定期更新できるようにしないと意味がない。明確な説明が必要。
◆ 預貯金付番
要旨: PIA(Privacy Impact Assessment)を活用した政策対話の提案
◆ 参考:マイナンバーはなぜコロナ対応に役に立たなかったのか

 

講演時には、古川元久議員がマイナンバーPTの座長でいらっしゃったのですが、私にとってはマイナンバーの担当大臣だった方で、お呼びするときに「大臣」とつい読んでしまいましたが、なんと呼ぶのが正確だったのか。ちょっとわからず…。日頃、議員の方と接することがないですからね。

 

あと自分的には、6ページとか16ページとかの、現状と改善策の図が上手に書けたなと思ってます(自己満足)。現状が緑で、改善策がオレンジになっています。私、結構、作図が好きというか、好きではないのですが、きれいに書けると嬉しいのですよね。

 

あとは、マイナンバー法の改正案なんかはいくらでも私の方で書けますけどね、そういうのを盛り込んだ方が分かりやすいかなと思って書いてみたというのがポイントなのと、あとは現状のコロナ支援策の申請が全くワンスオンリーにも添付書類削減にもなっていないというのを訴えられたのが良かったかなと思ってます。

 

資料の途中にある、あやしげな「★」「●」はなにかというと、私は講演資料を作るときに講演時間を考えずに量がものすごく多くなってしまうので、資料を作り終わった後に講演時間に見合う内容とするために、ちゃんと説明するスライドには「★」をつけ、時間があればちゃんと説明し、なくても軽くは説明したいスライドに「●」をつけ、とばすかざっと話すスライドは無印にしています。