ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

支払ってくれない

2020年に講演をして、1年以上講演料を支払ってくれない講演会社がある。

こちらも税務処理をしなければならないので、聞いたところ、「〇月までに支払う」とずいぶん先の日程を言われたが、「まあいいか」と思っていたら、その期限が伸びていく。

先方は、コロナで大変だから講演料を支払えないというが、定期的に講演をずっと主催していて、お客様も入っているはずである。さらに講演料といっても相場に比べて安価であり、2-3万円である。それが支払えないというのはどういうことなのか、しかもバックに大手企業がついているはずなのに、どういうことなのだろうかと思いつつ、面倒なので、期限が来るまで待っていた状態。

 

そしたらなんと、その支払ってくれない講演会社から、新たな講演依頼が来た。

 

1年以上講演料を支払っていないのに、その状態で新たな講演依頼をするとは、とてもびっくりした。

講演依頼には、「講演料は前回分と合わせて支払う」と書いてある。

謎な会社もあるものだなあと思う。

 

講演会社と出版社は、金銭面でおかしい処理をするところもあるので注意が必要。出版社なんて、ある程度名を知られている出版社でも、印税不払いしてくるところが2社ある。特に電子出版の印税を全く支払わないとかあるし、ひどいもんだ。

 

講演会社は、上記のほか、講演料も交通費も一切支払わないところもある。交通費すら支払われないと、もはやこちらは講演するほどマイナスになっていくのですが。

 

あと、細かい話だが、役所の交通費ルールも謎。

事務所と自宅の住所を調べて、役所から近い方の住所からの交通費しか支払わないというルールがある場合があるが、私、事務所への定期もっていないんですが。朝一直行でも、夜でも、自宅からの交通費を認めてくれないというのは謎。

役所の会議を受託しているシンクタンクの交通費処理がひどいこともある。勝手に交通費払わないとかしているシンクタンクがいたが、そこ、役所から委員謝金+交通費含めた金額で数千万円規模で受託しているのに、なぜこちらは交通費ももらえないのか。

会計検査院も、こういうところをきちんと調べてほしい。

 

印税を支払ってくれない出版社に、一度印税について聞いてみたら、「細かいですね」みたいに言われて、「たまに、細かい奥様がいらっしゃる先生とかで聞いてくる方いますけどね」みたいに言われたけど、何それ? 「細かい奥様」? 私本人ですが? 意味不明すぎる。

仕事を依頼したら、それが無料の約束でない限りは、支払いをするのが通常では?

私は無料でお仕事を受けることもありますが、それはお金を払えない事情がある方限定です。

そもそも、税務処理上、どうするんだろうか。私も税理士さんにお願いしているのでよくわからないけれども、売掛金とか買掛金を立てずに処理しているの?