ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

10万円一律給付の事務処理(その2)返信用封筒なしやマイナンバーカードなしで申請できないのか

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返信用封筒が手に入らないそうです。これは大変すぎる。

宮城県富谷市は、封筒や申請書の印刷を外部業者に委託すると手続きが遅れるとして、職員自ら準備を進めてきた。本来は休日である4月29日も、40人態勢で無地の茶封筒にプリンターで印刷した宛名のシールを貼ったり、印刷した申請書を袋詰めしたりしたという。 

 大変すぎる…。

 

そこで思ったこと1>

  • 返信用封筒なしで、住民が自分で封筒で送るというのはダメなのでしょうか。
  • その場合に考えられるリスク)宛先がわからないという方がいる可能性。
    →「〇〇市役所10万円給付」と書くだけで届くように郵便局側で対応してもらえないのだろうか。
    せめて郵便番号と「〇〇市役所10万円給付」だけにするとか。で、市役所の名前はわかるだろうから、あとは郵便番号を広報するという方法はないのか。
    市役所の担当部署に正確に届くことも必要だが、「10万円給付」と書いてもらって、それで対応できないのか。それを書き忘れた人については、人海作戦で各部署に誤配されたらそれを担当部署に回すしかなくなる?これが大変??

そこで思ったこと2>

  • マイナンバーカードなしで、電子申請できるようにできないのか
  • 本人確認書類の画像データをアップロードして、かつ世帯主名義の口座振り込みなので、なりすましリスクは低いのでは?
  • ただ、その場合、フィッシング詐欺が多発しそうなので、その対策は絶対に必要。
  • マイナンバーカードがあれば、早く給付するようにして、カードなしでも電子申請できるようにできないのか。
  • 国として、既に本人確認済であることがどうしても必要ならば、Yahoo!オークションとかの会員は本人確認済のはず?あとは金融機関とかも既に本人確認済のはず。金融機関やYahoo!などに協力してもらって、申請サイトを作ってもらってはどうか。ただその場合、申請方法が複数になってしまうので、どのルートから申請がなされたかなされていないのかを一元管理する必要がある。そこで、マイナンバーで突合して、未申請や二重払いを防ぐというのはどうか。
  • 銀行さんなら、銀行口座も知っているし、インターネットバンキングからログインしてもらって、自分のどの口座に10万円振り込んでもらいたいか申請できるようにしてもらうとかは、どうか。そこでかかる経費は国負担で。ただそうなると、世帯主しか申請できないはずなのに、世帯主じゃない人が代理でもなく申請したりして、エラーが多発する?
  • 世帯主が申請するっていうのをやめて、個人ごとにして、で、マイナンバーで突合して、未申請や二重払いを防ぐのが良かった??自治体に申請受付・給付をお願いするよりも、全銀協さんと国とで対応するという手もあったかも??ペイジーみたいな感じで、インターネットバンキングかATMで、マイナンバーなどを入力して、振込先口座を選択して、ATMならキャッシュカードを入れれば、あとは振込を待つだけみたいにはできないのだろうか。ATMのシステム開発ってやったことがないからわからないが、時間がかかるのだろうか。
  • やっぱり、考えると、マイナンバーカードなしで、電子申請できるようにするのが一番効率的?それ以外は郵送にして。

そこで思ったこと3>

  • 封筒が買い占められて、高額転売されたりしてしまうのかという危惧。
    →不当な高額転売を禁止する仕組みを作った方が良いのでは。
    →ただ、オフィスはそれなりに封筒を大量に持っているでしょうから、そこまでそういう事態にはならないのではとも、なんとなく思う

2020.5.2追記 思ったこと4>

  • どうしても封筒がないのであれば、自分ではさみとのりを使って封筒を組み立てられる型紙みたいなのをPDFで作って、それで住民各自で、封筒を作成するというのはダメなのだろうか。
  • 国で持っている封筒の在庫を自治体に送るというのはダメなのだろうか。
  • 銀行のATMのところとかに封筒とか結構置いてあるけど、それを譲ってもらうとか。オフィスでいっぱい持っているところから譲ってもらうとかもダメなのだろうか。