ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

執筆を再開しました

この数年、かなり日々、〆切に追われる生活を続けていましたが、6月ぐらいからは、だいぶ落ち着いてきました。

落ち着いている間に、日々の忙しさ改善のための方法について考えてみたところ、やはり、執筆のし過ぎで忙しいのではないかという結論に達しました。書籍を書かずに、通常業務だけやっていれば、何もここまで忙しくならないのではないかという風に思います。

しかし、書籍を書きたいという気持ちがどうしてもあり。というか、どちらかというと「著述業」をメインにしたいぐらいです(笑)

そこで、忙しさがMAXになりすぎず、本を書きたいという気持ちも満たす方法を思いつきました。

まず、書籍にしても論文にしても、依頼されて書く原稿と、こちらから持ち込む原稿があります。
前者の依頼原稿については、これはもう、なんでも引き受けずに、嫌なものは断ることにしました。これまでは依頼原稿は、物理的に不可能なもの以外は受けていたのですが、6月にも1件断りました。

そして持ち込み原稿です。
著者が企画を出版社に話す→出版社の会議にかかる→出版社から正式にオファーが来る→原稿を執筆する、という流れになります。これが厄介なのです。企画は著者持ち込みですが、結局〆切があり、この〆切に追われ、あたふたするわけです。そこでいいことを思いつきました。持ち込みの場合は、企画段階で出版社さんにお話するのではなく、原稿を少なくとも半分以上書き上げた段階で出版社にお話すれば、暇な時間に自分のペースで執筆できるのではないかと思ったのです。

ただ、欠点があって、企画段階なら企画が通らなくても、こちらにはダメージがありませんが、原稿を書き上げているのに企画が通らないと、せっかく書いた原稿がボツになってしまい、大変残念な結果になります。ただそうはいっても、法律書の場合は、ほぼ企画が通るように思うし、万一通らなくても、PDFにしてネットで公開すればいいのではないかと思います。

こうすれば、本を書きつつも、自分のペースで執筆できるようになるのではないかと。

そうこう考えているうちに、新しい本の執筆を始めました。
「個人情報保護法 (1冊でわかる! 改正早わかりシリーズ)」を3月に脱稿してから、6月中に論文1本書いた以外は特に執筆していませんでしたが、今、仕事もわりと落ち着いているので、執筆を再開しました。早めに着手しておくと、締め切り前にアタフタしない、と。

私、子供のころの夏休みの宿題も、早めに着手する性格でした。直前になってアタフタするのが嫌いです。しかし会社員・公務員・勤務弁護士として組織で働いていると、締め切り直前に着手しだすプロジェクトも多いので。そういう意味でも、自営業は私に合っています。自分のペースで仕事できるのはいいな、と思います。

以前、民間企業の某ポストへのお誘いをいただいたことがありました。あと任期付き公務員になったらどう?と言われることもありますが、自営業があまりに合っているので、しばらくは自営業を満喫したいと思ってます。