ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

キャラクターと幼児性

ひと昔前までは、そして今でも、キャラクターが好きだと、「かわいいものが好きとか、子供っぽい」「かわいいものを好むのは幼児性の現れだ」「キャラクター好きとか信じられない」「かわいいものが好きとか、自己愛アピール?」などと言われることがあります。

 

現にこういうことを面と向かって言う人もいますし、婉曲的に言う人もいます。心の中で思っているだけで言わない人もいると思います。反対に、全く何も思わない方、言わない方も当然います。

 

しかし、いくら否定的にいわれても思われても、抗いがたい、キャラクターのかわいさ。キャラクターが好きな気持ち。そして、もうこの年になると、さすがにあまり面と向かってはっきりとは言われなくはなってきたので、気にせず、キャラクターを愛することにしています。

 

ですが、この「キャラクターとかかわいいもの好きは幼児性の表れ」といった考え方、時代とともに変わってきているように思うのです。

一番そう思ったのは、私がギラティナぬいぐるみを買ったとき、ポケモンセンターでは20代男性が、男性同士でポケセンに来てポケモンぬいぐるみを買ったりしているわけです。そして、今や、サンリオ好きな大人はSNSでも積極的に情報発信していたり、ピューロでもよく見かけます。

また、「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」に行ったときに、90年代のキティ―リバイバルについて、同様のことが書かれていました。サンリオは70年代後半から80年代が非常にブームだったと思いますが、その頃は「キャラクター=かわいい=子供のもの」という図式で、大人がキャラクター物を買うということは考えられていなかった。それが90年代のキティちゃんリバイバルで女子高生や大人の女性がキティちゃんを好きだといって、キティちゃんグッズを身に着けだした。これは「革命」である、と「サンリオ展」に書いてありました。あの90年代の花キティ、本当に衝撃的なかわいさでした。花キティ大好きです。

 

現代は「多様性」の時代。好きなものを愛して生きていくことを良しとする時代。そして現代は推し文化も強い。昔ながらの価値観である男は”男”らしく、女は”女”らしく、大人は”大人”らしくあらねばならないという価値観が薄れつつあり、人間が人間として他の人を尊重しながら幸せに生きていくうえで、なぜ「”男”/”女”/大人”はこうあるべき」という”世間”からの押し付けで価値観を決められ生きていかなければならないのか、という思いが大きくなり始めているようにも思います。

 

ただ、これはほんと、人によりますし、年代にもよるかもしれません。私が願望でそう思っているだけかもしれません。

 

と、つらつらと書きましたが、要は私はかわいいキャラクターが好きだし、ギラティナが好きだということを言いたいだけでした。