ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

岡崎市さんで講演しました

2015年5月11日に、愛知県岡崎市さんで講演をしました。
多くの職員の方にご参加いただき、ありがとうございました。

岡崎市さんとは、内閣官房・特定個人情報保護委員会在籍中に、前市民課長さんに大変お世話になった関係で、今回お伺いさせていただきました。

内閣官房や特定個人情報保護委員会には、自治体から、山のようなご質問・ご意見をいただくのですが、具体的な内容を教えていただかないと、なかなか回答や検討が難しい場合も多い中、岡崎市さんは、大変具体的な内容をお教えくださり、進達事務にしても具体的な事務のパターンや根拠法令などを教えてくださり、情報保護評価にしても具体的なご意見をいただき、本当に大変お世話になりました。

内閣官房や特定個人情報保護委員会にいるときに、事務の実施側の具体的ご意見を聴きたいなと思って、何度もアプローチしてみたのですが、なかなか具体的なご意見がいただけず、いただくご意見は「なんで、これをやらないといけないのか」「今までもちゃんとやってきたのに、なぜこれをやらないといけないのか」「やりたくない」というご意見が非常に多数を占め、そうは言われても、こちらももう法律が通っている状態で、「やりたくない」と言われても…、というところがあり、しかも大問題を起こした旧社会保険庁までそういうご意見を出してきたりして、こちらとしては……という感じで、「こちらとしても自治体/行政機関に過大なご負担をおかけする意図ではないので、今の案を改善していきたいと思っている。負担になる箇所を教えていただければ、こちらで再度検討したい」と言っても、返答が来ないことばかりで、困っていたところ、岡崎市さんには本当に具体的な意見をいただけ、助かりました。ありがとうございました。

遺伝子解析と個人情報保護

民間が実施する遺伝子解析サービスの記事を読みました。
研究機関が遺伝子解析を行う場合の個人情報保護について少し検討会に参加したことがありますが、研究機関がやる場合と民間サービスでやる場合とでは、また個人情報保護のあり方も変わってきそうです。

ぜひ、この件について研究してみたいところです。
とりあえずは、ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針を勉強ですかね。

とはいえ、とりあえず今ある仕事を終わらせないと…。
考えてみると、5月中に原稿4本(1特集)、6月中に原稿1本+本1冊、7月中に本2冊、8月目途で本1冊の〆切があるような気が。
そしてさらにもう1冊本の企画があるはずです。
気のせいですかね、いや本当にこういう〆切ですね、きっと。

講演は6月1個、7月4個でそれほど多くありませんが、原稿が書き終わるのですかね…。