セシルマクビーが109の店舗を閉めるとのこと。
セシルマクビー以外のブランドも含め店舗全体の9割に当たる計92店を閉店するそうです。
いやー、びっくりです。あのセシルマクビーですからね。
ここのところほとんど渋谷に行きませんが、ギャルファッションはどうなっているのでしょうか。セシルマクビーが閉鎖とは。
テレビで、結構年配の女優さんがセシルを着ていたのを見て、セシルマクビーも変わったんだなと思ったのですが…。
私のお気に入りのブランドのSNSとかサイトとか見ていても、今年の新作も結構大量に作っていて、でもたぶん、今年はあまりお洋服が売れなそうな気がするので、アパレル業界は大変だなと思います。もう数年以上前から、基本、プチプラ服が人気で、ある程度の価格の洋服は、かつてそのブランドが流行っていた時にターゲット年齢だった層が、今も支えている、買い続けている印象がありましたが。
このインタビューもすごく良かったです。
セシルマクビーが店舗・ECともに事業終了、マルキューで14年間トップを独走、決断した木村社長を直撃
ギャルの聖地・マルキュー(渋谷109)で、2000年度に年間売上高11億8300万円で館内1位になると、2013年まで14年連続でトップに君臨。売り場面積65坪で、ピーク時の売上高は14億円超、最高月坪売上高は248万円を到達。高速の企画調達とノベルティー戦略などもあり、ブランドのプロパー消化率が90%超えと、今の時代には考えられないほどの記録的な数字を残してきたブランドだ。
木村社長:とくに大きかったのは、「企画力」「生産力」の問題だ。今までの「セシル」のやり方――ODMのような形で、(代々木オフィスの)近所のアパレルメーカーさんと上手にタイアップして、スピードで(売れそうなもの、売れているものを)買ってくる――みたいな商品調達背景も時代遅れになってしまった。「ユニクロ」「GU」はわれわれとは発想も仕組みも違う。ちょっと競争にはならなくなってしまった。また、プロモーション、広い意味での販促もすごく大きく変わってくる中で、「(デジタルマーケティングに)出遅れた」という反省もある。
「H&M」や「フォーエバー21」が日本に進出してきてそこに負けたのかとも聞かれるが、それも原因の一つではあるけれど、個人的な感じとしては、「ファストファッションブランドに負けた」というよりも、われわれ自身が日本発のファストファッションブランドでありながら、目の前のお客さまの変化率が大きく、それに対応できなかったということが主原因だと思っている。
――「アンクルージュ」とその派生ブランド「ジェイミー エーエヌケー」「デイシー」「スタニングルアー」の4ブランドを残した理由は?
木村社長:ブランドの特徴がはっきりしていて、顧客が明確だからだ。「セシルマクビー」も本来はそうだったが、今は全然…。また、この4ブランドともに、EC化率が高いという特徴もある。ジャパンイマジネーション全社ではEC化率が2割に満たないが、「アンクルージュ」は25~30%で、コロナ禍ではもっと高まっていた。この4ブランドが今後、「セシルマクビー」みたいな規模になるとは思っていない。どんなに大きくなってもワンブランドで40億~50億円程度だと思う。ただし、利益率が全然違う。「デイシー」はたった4店舗でもきちんと利益が出ていている。40数店舗あって赤字の「セシルマクビー」とは違う。
これからのファッション界というのは、規模、売上げや店舗数で競争するのではなくて、本当に特徴がはっきりして、顧客が明確で、というブランドしか生き残れないと思う。あとは「ユニクロ」と「GU」があればいい、という時代だ。「ユニクロ」「GU」には逆立ちしても勝てない。マスを相手にしたものや、規模が大きいことが偉いでしょといったブランドは、これからは残らないし残れないと思う。うちの会社も今から「ユニクロ」や「GU」になれるわけでもない。だから、僕は今回、こういう選択しかないと思った。
売れなくなると、過去に戻りたがってしまう。「昔、こんなのが売れたよね」と。でも、「セシルマクビー」は短期大学のようなブランドで、入学もあれば卒業もある。当時とはお客さまの世代も感覚も変わっているから、受け入れられない。
――それにしても、「セシルマクビー」をやめるのは惜しい気がする。
木村社長:ブランドって、そんなに変身できないという思いもある。マルキューの変身などに合わせて、うちのスタッフも「ニュー・セシルマクビー」への転換などを考えてリブランディングもしたけれども、中途半端だったし、それで戦えるようにはなっていなかった。ブランドには旬があり、寿命があるような気がしている。
何よりも、頂上が高すぎた。15年前に一時代を築いたが、今とは本当に状況が違った。当時は支持してくれたり、憧れてくれる人々がいた。そこが消えてしまった。「ギャルが消えた」と言われた通りだ。
――フレンチカジュアルの「クーカイ」(KOOKAI)の日本での総発売元として店舗展開したこともあった。
木村社長:ありましたね。
KOOKAI懐かしいですね。
それにしてもギャルがいなくなったとは。ハロウィンのニュース映像ぐらいしか渋谷を見なくなってしまいましたが、昔のギャルがいっぱいいた渋谷とは変わってきているんですかね。
「ビーラディエンス」はセシルマクビーのお姉さんブランドだったんですね。知らなかった。
ほんと、でも、時代がドラスティックに変わってますよね。怖いぐらいです。
ギャル、コギャル文化を知っている年代からすると、セシルマクビー閉店は、かなりショックなニュースでした。
この前、ポムプリダンスを見ていたら、ダンサーさんのお洋服がすごく懐かしくて、昔こういう服をみんな着ていて、こういう髪型だったなとか思ってしまいました。