ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

専門家会議の事務局

※内容のない投稿です。

 

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の分析・提言等を読んで思ったこと。

コロナの状況とか対策に対する感想じゃなくて、行政官目線で思ったことで、非常にどうでもいいブログです。

 

専門家会議の分析・提言を読んだけど、行政文書として非常にレベルが高い。まず論理的に整理されている。

考え方や根拠がきちんと示されている。内容のない文章だと、いきなり根拠もなく断言したり、何を言いたいのかわからないことがあるが、明確な考えが提示されていて、かつ根拠に基づく検討がなされていると思った。

図表も効果的に使われている。加えて、一般向けの参考資料もつけられていて、良い。

さらに、国民に提言すること、政府に提言することなどが、きちんと非感情的にの得られていて、この点も良い。

 

全ての政府文章がこのぐらいのレベル感だといいのになあと思うほどの、行政文書としてのクオリティ。

エース級が複数、専門家会議事務局に投入されているのか。平時に戻ったら、医療ITとかも、このレベル感の行政文書が出ると嬉しいなと思ったり。

 

ただ、一つの文書が結構長いので、目次と、目次ごとの1~2行の要約があったりすると良いのではないだろうか。

 

4/22の提言 5ページに出てきた接触率の定量化の話だけど、これ、一般市民向けにも周知できると良いと思う。次みたいな感じ?

  • 「身体的な接触や 2~3 文程度の会話」を社会的接触1とカウントします
  • いつもは1日でどれぐらいの社会的接触があるか考えましょう
  • 昨日は1日でどれぐらいの社会的接触があったか考えましょう
  • どの程度削減できているでしょうか。8割以上だとGOODです。
  • 今の削減率を、さらにどれだけ下げられるか考えましょう。どういうことをすれば削減できるかも合わせて考えましょう。

今は、なんか、雑に思う感想だが、自粛っていうのが「楽しいことをしたらダメ」みたいに誤解されている向きも一部であると思う。そうじゃなくて社会的接触を減らすことが目的だから、楽しいことをしていても、別に接触しなければいいわけで。屋外でも、トイレや遊具などで接触があれば社会的接触になるわけで。そういうことをきちんと周知するためにも、一般市民に接触率の定量化を自己評価してもらうと良いのでは?

 

あと、スーパーで、2~3文程度の会話が、店員さんと客との間で発生している場合もそこそこあるのではないだろうか。会話の削減を考えてもいいのでは?

「ポイントカードお持ちですか?」「袋お持ちですか?」「ドライアイスいりますか?」と店員さんが丁寧に声掛けしてくださるが、緊急事態だからポイントカードを自分から出さない客にはポイントつけないでも良いのではないだろうか。袋も、おはしみたいな感じで、客が自分で取れるようにしてはどうだろうか。ゴミ削減の観点からはそれはよくないんだろうけど、袋一切渡さない運用にすると、袋持っていない人が絶対にいるだろうし、そこで発話するし。