ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

アドバイス係りか作りこみ係か

最近感じたこと。

弁護士・専門家としてお仕事する際、「アドバイス係」を求められる場合と、「作りこみ係」を求められる場合がある。

「アドバイス係」とは、例えば、

  • 国・自治体・民間企業の有識者会議でのコメント
  • 民間企業・自治体等への法的問題へのアドバイス
  • 広い意味で言えば、本・論文執筆もアドバイスの一環といえるか

「作りこみ係」とは、アドバイス係よりもさらに踏み込んで仕事をする場合。

  • 国・自治体の法律作成、条例作成、ガイドライン作成
  • 国・自治体の外部に対する説明文書の作成
  • 下部組織・外部団体への回答書作成
  • 民間企業のビジネススキーム作り、契約書作成、規程作成、外部との交渉、国との交渉等

どちらが自分に向いているかは、時と場合によるものの、「作りこみ係」の仕事をした方が、より、そのクライアントの置かれている状況が体感できるので、その後「アドバイス係」になった場合も、より良いアドバイスができるように思います。

今、国のお仕事を受けていて、それが「アドバイス係」ではなく、久々に「作りこみ係」。
有識者会議があるのですが、事務局側に立って資料を作成し説明をし、有識者コメントを受けてさらなる検討をするという仕事が、昔の国家公務員時代を彷彿させて、なんか、懐かしいです。

大変に意義のある刺激になるコメントをいただいたりして、そこをさらに検討しようとしているところです。