ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

ふるさと納税

ふるさと納税の見直しがニュースになっています。お礼の品が地場産品でなければだめというと、品川区のシナモロールぬいぐるみは、来年からはダメになるのでしょうか。シナモンはしながわ観光大使なのですが、どうでしょうかね。生産・加工が自治体内で行われていないといけないんでしたっけ?サンリオが品川区にあっても、生産・加工がサンリオ本社や品川区内で行われないといけないということですかね。

www.sanrio.co.jp

この点、多摩市のピューロランド関連の返礼品は、大丈夫そうですね。多摩市はピューロランド年間パスポートがあって、それだけではなくあたりくじとか、パレードのピューロパスとかあって、素晴らしいです。毎年ふるさと納税しています。ただ、この前、年パスではない普通のパスポートのを選んだら、なんと有効期限が3カ月。1年ぐらいにしておいてほしいものです。あれは、ひどいなあ。

http://www.city.tama.lg.jp/cmsfiles/contents/0000002/2665/301101oreinosina.pdf

ちなみに、山梨もサンリオ創業の地なので、サンリオ関連の返礼品を用意しても良いはずですが、これも地場産品でない可能性がありますかね。まあ山梨はぶどうとワインが豊富ですから、サンリオを返礼品にする必要はないでしょうかね。

あと、ゆるキャラグッズは、ご当地キャラだから、これは大丈夫なんですよね。生産・加工が他市で行われていてもOKなはずですよね?とち介グッズとかかわいいです。

www.furusato-tax.jp

 

ふるさと納税は税額控除的なものなので、それを踏まえると公正にする必要があり、現在の状況だと、明らかに不適切な状況も散見されるかなとは思います。ふるさと納税した人だけ得みたいにもなってますし。なので見直しは当然なのかなと思いますが、どうせなら返礼品なしとかにしないと、結局、不満は出そうかなと思います。線引きが難しいし。軽減税率でも同様ですが、細かい解釈基準を出して、これはだめ、あれはだめとやっていっても、非生産的に思います。あと、北海道とか、和牛の有名なところとか、果物の有名なところ以外は、地場産品といっても競争力がないように思いますし。

とはいえ、返礼品なしにするのは、国民からも自治体からも批判が強そうだから、今の見直し案になったのだとは思いますが、どうせ見直すなら思い切って見直した方が良かったのではないでしょうか。

あと、ふるさと納税、これ消費者問題にならないのか不思議な部分もあります。値段が実態と乖離していて、2000円の自己負担なのに、値段が5万円とかになっていて、感覚がマヒして、上限超えて、いっぱいふるさと納税する人とかいそうな気がしますが、そんなには多くないのでしょうか。ふるさと納税している人はあくまで一部だから、消費者問題は起きないのか。このまえ詐欺サイトのニュースがありましたが。私は自営業で所得が固定ではないので、毎年、ふるさと納税の上限額がよくわからず、しかし見ていると魅力的すぎて、結局オーバーしてしまうこともあります。