ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

個人情報保護参考情報(匿名加工基準、国等)

1.経済産業省が、事業者が匿名加工情報の具体的な作成方法を検討するにあたっての参考資料(「匿名加工情報作成マニュアル」)を8月8日付で公表。昨年の調査研究をより精緻化したものとのこと。事例は3つなので、他の業種等においてはこれを参考に検討するための、指針的なもので、これがダイレクトに適用できるものではないと思われる。コチラ。今日の日経にも出ていた。

2.次に、総務省行政評価局が、年金機構個人情報流出事件を踏まえ、行政機関及び独立行政法人等における個人情報の管理の状況について、その実態を調査し、勧告を出したとのこと。コチラ

3.マイナンバーカード交付計画が更新。これは本当に良い取り組みだ。一覧表にする、と。地域が同じであったり規模が同じであったりしても、自治体によって、こうまでも進捗状況が違うというのがわかるという。なんともすごい強力な資料である。びっくり。リンクはコチラ


私の予定として、今後は、匿名加工情報について、より深く考えていきたいと思います。
あと、マイナンバー法逐条解説は、ようやく第30条(読替の最初の条文)に来ました。読み替えも地味につらいが、特定個人情報保護評価が実はつらかった。評価の本はもう別に出しているから簡単に終わらせようと思ったものの、第28条って意外と結構書いていて、あれを説明するためには、やっぱり重点項目評価とか基礎項目評価に触れないわけにはいかないし、ものすごく膨大になってしまいました。

だいぶ、ページ数に不安が出てきた感じです。600ページ超えるとまずいと言われているのですが。さすがにそこまでいかないと思っていたのに、あやしい雲行き・・・

あと、今書いている原稿のために、既に発行済の書籍を見返していたら、かなりひどかったです! 超大見出し、大見出し、中見出し、小見出し・・・みたいな感じで、かなり階層が深くなってしまっている本なのですが、小見出しが中見出しよりもフォントがゴチックでものすごく目立っていて、大→中→小と三行連続で見出しが並んでいるところなんて、変すぎます。あと行頭揃えもがたがたしていて、とても読みづらいです。あと改行が変で、変なところに改行が入っているのに、文字が永遠と続いているところが長くて、大見出しが終わっても隙間をあけてもらえず、とても読みにくい! 編集者に校正段階でそれをいっても、全然聞いてもらえず直してもらえなかったのですが、これ、すごく読みづらいと思います。反省すべきは、私にもあって、もっと階層を浅くするよう、編章をきちんと構成すればよかったのですが。でも他社だとそういうのは編集者さんがやってくださったりするのですが、この出版社には編集者にそれを求めてはいけないようです。

この出版社、原稿料も払ってくれず、結局こちらが催促したら払ってくれたのですが、なんか原稿料が払われていない版がある気がして、まさかとは思ったものの確認したら、前々年度から払い忘れていたそうです。微々たる額なので別にいいのですが、前々年度から印税を払い忘れていたとは。出版社によると、「よく著者から『いつ支払ですか?』と催促される」そうです。そんな出版社、私はここしかしらないのですが。
名前のある程度通った出版社だから、こちらがチェックしなくてもちゃんと支払ってくれるだろうと思っていたら、前々年度から払い忘れていて、私が今回確認しなかったら、今年も忘れられ、もしかすると一生支払われなかったかもしれず。払い忘れないような対策は今後も特にやらないそうで、今後も、私がこつこつ、「あれ、これの支払は終わったかな?」とかってチェックしないと、払ってくれないようなのです。びっくりしてしまいました。

そしてこの出版社と、別のつきあいから、別の仕事をすることになったのですが、当初〇円でと聞いていたのに、送付されてきた契約書をみたら、金額が10万円ぐらい低くなっていました。区切りが悪い数字なので、タイプミスではないと思って、聞いてみたら、やはりタイプミスではなかったそうです。当初合意していた金額より低い金額で契約書を作成するって、なんか、詐欺商法とか、ナニワ金融道とかで、聞くような気が。びっくりな出版社です。さらにこの出版社から、別の講演依頼があったのですが、何となくもうお腹いっぱいという感じです。