ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

iJAMPオピニオンに「番号制度対応のポイント」が掲載されました

時事通信社さんのiJAMPに「番号制度対応のポイント」が掲載されました。
「コラム」の下の「オピニオン」コーナーです。

これまでに掲載された「オピニオン」に倣い、長々と論文風に書くのではなく、ポイントを4点に絞って簡潔な記載を心掛けてみました。iJAMPをご契約の方におかれましては、ぜひお読みいただければと思います。

この後は、雑記です。

  • iJAMPと私

内閣官房および特定個人情報保護委員会在籍時代は、役所はお金がないからか、iJAMPを見られる職員は1人ぐらいで、私は見られませんでした。が、時々人事異動情報などがiJAMPに掲載されているということを聞いていたので、iJAMPの存在はよく知っていました。
今回、原稿執筆に当たり、iJAMPのページを初めて読めたのですが、やはりすごいですね。情報量がすごいです。公務員の方には大変有用なのではないかと思いますが、公務員以外だと、各社の官公庁・自治体向け営業さんが見ていらっしゃるのですかね。私的には、論文のネタ探しにも使えるのではないかと思います。結構、国の情報を自力で追っかけるのは大変ですし、地方の情報に至ってはWeb検索で引っかからないとなかなか追いかけにくいので、論文執筆にもiJAMPは有用な気がしますが、個人で契約するには高いのですかね。

  • 原稿執筆の依頼が来るとうれしい

今回のiJAMPは、時事通信社さんと知り合いの弁護士の先生からお話がありました。原稿執筆の依頼が来るとうれしいです。わーいって思います。そうそう、この前にも原稿執筆の依頼があり、来年、民間事業者向けの書籍を刊行することになりました。

私は原稿を書くのが大好きなので、依頼が来ると本当にうれしいです。が、依頼が来なければ、自分で応募するしかありません。

私はこれまでに4本、出版社さんに投稿して掲載していただいたことがあります。自分で論文を書いて、出版社に電話をして、編集の方に読んでいただくのですが、これがまたとても心が折れそうな作業です。大体、知り合いの編集者さんもいないところに、代表電話経由で電話すること自体が、胸がばくばくと苦しいです。挙句、代表電話経由で編集部に回してもらって、投稿を受け付けてもらっても、いきなり飛び込み投稿して編集者さんと電話でお話するのも胸が苦しいですし、投稿結果を待っているのも胸が苦しいです。しかし、投稿しなければ、発表できる場がありませんので、胸がばくばくしても、苦しくても、気にしないで頑張って投稿します。原稿執筆作業の中で、この電話が一番苦しい作業ですが、しかし掲載してもらうためには、自分で頑張るしかありません。

ところ、依頼原稿であれば、この苦しい電話をする必要がなく、掲載されるわけです。これほどうれしいことはありません。どんどん依頼していただきたいです。さらに投稿するにしても、知り合いの編集者さんが増えれば、代表電話からかける必要はなく、知り合いの編集者さんに相談することができるので、胸のばくばくが少し減るように思います。ぜひぜひ、依頼をお願いしたいところです。

今、私の中では、執筆企画が3本あります。1つはプライバシー関連の翻訳本、2つ目は憲法関連の本、3つ目はプロバイダ責任制限法関連の論文です。依頼原稿が落ち着いたら、これの企画書ないし原稿を書いて、投稿したいと思っています。

そうそう、そういえば、依頼原稿というか掲載が約束された原稿であっても、心が折れる作業が必要なことがあります。そういう原稿でも掲載してもらえないことが、あるんですよね、つらいですし理不尽な気がしますが。別に内容が公序良俗に反していたり明らかに事実誤認であったり雑誌と明らかに合わない思想が記載されていなくても、普通の原稿でも、というより自分的にはよくかけた原稿でも、そういうことがあります。

私はこれまでに2回経験があります。

1回目は自治体向け雑誌で総務省が編集をしていたのですが、私が原稿を書きたい書きたい言っていたら、当時の私の上司が総務省の課長に掲載依頼をしてくださったのです。そこで了解が得られたので普通に掲載されるはずなのですが、総務省の担当者が全く連絡してこないので、こちらから連絡すると「自分から連絡します」といって電話を切られるのです。メールしても電話してもそういう感じで、心が折れるのですが、総務省に行くことがあったので、総務省の知り合いにその担当者の人を紹介してもらって、直接口頭で「どうでしょうか?」って聞いてみたんですけど、その時も「自分から連絡します」といわれてしまいました。
それが3か月ぐらい続いたので、もうこれはだめだなと思い、違う雑誌に投稿しようと思ったのですが、違う雑誌に投稿する前に、当時の上司の許可を取ろうと話をしたら、当時の上司が再度総務省に電話してくださり、無事掲載になりました。が、あれはつらかったです。

あと2回目は自由と正義から依頼を受けて書いたのに、しかも書き上げる前に入院してしまったので、入院先にパソコンを持ち込んで完成させたのに、内容を修正しないと掲載できないと言われました。今年の夏の話です。なんか、1からすべて原稿を書き直しのようなことを言われたり、ちょっとした字数削減でいいと言われたりして、なんだかよくわからず、編集部や知り合いの先生と相談したところ、無事掲載にいたりました。依頼原稿が掲載されないとはおそろしい話です。

依頼があった原稿でも、掲載されるまで、注意深く事態を見守っていないと、何があるかわかりません。まあでも基本的には、商業誌から依頼があれば、掲載されないことはないかと思いますが。