1 ニュース記事の内容
毎日jpの記事によると、
総務省とソフトバンクが、購入したままの状態で端末を操作せず放置して検証したところ、1カ月で4台のうち3台が2段階パケット定額プラン上限料金の4410円、1台が3000円台後半に達した、とのことです。
(2段階パケット定額プランではデータ通信を一定量までしか使わない場合の下限料金は月1029円。)
3 ソフトバンクの対応
・すでにSoftBank スマートフォンに関しては告知済み
・過去一部のiPhoneユーザーに対して告知していなかったことをお詫びし、改めて告知
・2段階定額プランを利用し、かつ5月10日までにiPhoneをiOS4.0以上を利用しているユーザのうち、2011年5月12日(木)から7月31日(日)までにサイトより申告した者に対し、定額料の下限額(1,029円)を1カ月分無料
4 雑記
毎日jpとソフトバンクのプレスリリースしかまだ見ていませんが、位置情報を自動的に発信していたという件とあわせて、早急な原因公表が望まれます。
総務省がソフトバンクに対してのみ行政指導したのは、iPhoneの製造は米アップル?なので、規制権限がないからでしょうか。
訴訟を提起すれば、損害額の賠償請求が認められる可能性が高いものと思われますが、
訴訟上争われると思われる点で利用者にとって厳しい点のひとつは、この総務省での実験と違って、一般のユーザは自分自身でもパケット通信を行っているわけであり、ユーザが実際に使用したパケット量だけで、そもそも4410円の上限に達しているような場合は、損害額が認定されない可能性も高いものと思われます。
ソフトバンク側は、ユーザのパケット通信ログを取得しているので、ユーザの操作と関係なく自動で行っている通信の仕様と照らし合わせれば、自動ではなくユーザの操作によって行われている通信を切り出すことができ、そのパケット量が何円相当額になるのか、立証できるものと思われます。
またソフトバンクの過失の有無も訴訟上は争われるかと思いますが、おそらく過失は認定されるのではないかと、感覚としては思います。
iOS4.0のリリースがそれほど古くない時期であり、また上に記載したユーザ自身のパケット使用料の点を考えると、認定される損害の積算としては、それほど高額とならず、結局、訴訟を提起しても、費用倒れになる可能性の方が高いような気がします(まだ詰めて考えておらず、あくまで感覚で書いているだけですが。)。
パケ放題プランではなく、通常の料金プランの場合は、また別のようにも思うので、時間があれば追って検討したいと思います。