ITをめぐる法律問題について考える

弁護士水町雅子のIT情報法ブログ

雑記

もう本当に昨年は1年中バタバタしていて、せっかく本を出版したというのに、献本等もできずにいました。クライアントの方に「お送りしますよ」といったにもかかわらず、献本手続を一切していないという…。

 

そしてようやく献本作業に取り掛かったのですが、宇賀先生に献本しよう!と思って、前の献本リストを見ていたら東大住所だったので、最高裁住所に変えなければと思いまして。私のような人間が、最高裁判事に献本しても良いものなのか悩み、厚かましい気もいたしますが、献本させていただきたこうと思っています。

団藤先生の反対意見を読んで勉強した者として、宇賀先生と山口厚先生が最高裁判事とは、本当にすごいことだなあと思います。学者の先生は本当に頭脳明晰で芸術的な頭の良さなのですばらしいですね。あとは石川健治先生ですね。山口先生も石川先生も頭が究極的に良すぎて、学生はいくら先生の文章を読んでも理解できないという怪現象が起きていましたが。山口厚先生といえば、100%致死量の毒を同時に盛った場合に不可罰というのを教科書で読んだ記憶があるのですが(違ったかな?確かそうだったはず?)、客観的な基準を貫き通す知性派で素敵ですが、初学者にはとても理解できなかった記憶があります。なつかしいです。

芸術的に頭が良くて学生にファンが多いといえば、法学者ではありませんが、野矢茂樹先生を思い出します。「『彼は歯が痛い』というのは、論理的に間違っている」と聞いた時の衝撃、忘れられません。ロースクール受験本として論理トレーニングを手にとった時、本当に懐かしく思いました。

個人情報保護法改正2020関連資料まとめ

水町雅子「個人情報保護法2020年改正前に
押さえておくべき重要ポイント20と法改正の見通し」

http://www.miyauchi-law.com/f/200114pii2020.pdf

 

cyberlawissues.hatenablog.com

 

その他公的機関による資料まとめ

1.個人情報保護委員会関連

2.公正取引委員会関連

仕事の状況

12月27日午前締切の仕事があり、27日お昼に提出できました。

その後、可能なら27日中、難しければ年明けに提出予定の仕事にとりかかりましたが、あまり進まず、27日中の完成は無理で、年明け提出予定。

さらに、1月6日締め切りの講演資料があり、これはほとんどできていない。

ということで、1月6日締め切りが、あと2個残っているのですが、まだ完成していなくて、できれば6日までにもう少し仕事をしたいところですが、今日も結局ふるさと納税を駆け込みでしたり、ブログを書いていて、進まない、と。フォトカレンダーを作ったりと、どうでもいいことをついしてしまいます。

 

2019年は「頑張って頑張らないようにする」という目標を立てたはずでしたが、仕事が非常に建てこみ、ものすごい仕事量で、2020年にまたこの量の仕事をこなすのはとても遠慮したいという気分です。

2020年は、とりあえず現状では大きめ案件がないので、そうすると、2019年よりは仕事量が減りそうです。2020年の目標はもう少し考えたいところですが、当面は、以下を目標としたいところです

  • ほかの人と仕事をする方法を模索する(誰にどんな仕事を依頼するか、採用その他など)
  • 頑張って少なくとも2キロぐらいは痩せる
  • 書籍は、とりあえず公務員向け1冊の予定があるが、個人情報保護法改正の書籍も書きたい気もするが、書き出すと非常に仕事量が膨らみそうなので、どうしたものか。少なくとも、音声認識で執筆するというのを、もう一度試してみるか。

自治体でのデータ利活用

自治体でのデータ利活用について、東京都の都政改革アドバイザリー会議で発言しましたので、ブログにも発言内容を貼り付けておきたいと思います。

 

○水町委員 では、データ活用について、意見を述べたいと思います。
 デジタルガバメントとかデジタル活用を都として非常に強く打ち出されている姿勢は、本当に素晴らしいことであるというふうに思います。霞ヶ関でも基礎自治体でも、ほかの都道府県でも、やりたいと、やっていくというようなことは言っていても、なかなか難しい事例も多いと。なので、やはり強力なリーダーシップというのが非常に求められるというふうに思います。特に、局をまたいで様々なデータが散在しておりますので、局をまたいで調整、強力な調整能力が効くような強いリーダーシップが必要だと思います。
 色々な地方公務員の方の御意見を聞いていると、現場のほうがやりたいという意見もあるんですね。現場が逆にデジガバをやりたい、データ活用をやりたいんだけれど、やはりリスクをおそれてなかなか進めないという場合もあります。そういったやりたい現場をサポートするような、そういう制度所管というのがあるともっと進むんじゃないか。なかなか、当局内当局になりがちというか、リスクを抑える本部的な機能でという、そういうものもありがちなんですけれども、逆にやりたいと思っている、このSociety5.0の時代に即したことをやりたいと思っている人を助けるようなサポート部局というのもあったほうがいいんじゃないかと。
 その反面、今度は現場がやりたくないという声もよく聞きます。データを出すことで何のメリットもない、現場的には何のメリットもないのに、リスクを負うというのを嫌がる声は非常に多いです。こういったことは、やはり具体的に都としてどういう方針で、どういうものをやっていくのか。リスクといっても、高いものから低いものまで様々なパターンがあり得て、何も出すことが全部リスクになるわけではないので、そういう丁寧な検討、現場の何が阻害要因になっているのか、例えば、目標設定であるとか、基準設定であるとか、そういったものをやっぱり強力に打ち出していくということも重要じゃないかなというふうに思います。
 あと、やっぱり個人情報も含まれておりますので、データの中に個人情報が含まれておりますので、個人情報保護というのがもう大前提になろうかと思います。個人情報保護はもう絶対大前提なんですが、なかなか個人情報保護とデータ利活用が相対立するものという捉え方をしてしまうともう進まないんですね。自治体なんかでよくあるパターンなんですけれども、そうではなくて、個人情報保護をやりながら、データ活用も同時に進めていく、そういう発想の転換というか、そういった観点から、個人情報保護の担当とデータ活用の担当を一つにするということも、ある意味、意義が高いのではないかというふうに思います。個人情報保護条例、東京都は非常に昔からよくやっていらっしゃるとは思うんですけれども、やはり今の時代に即した個人情報保護条例、個人情報保護のルールがあってもいいんじゃないかなと思いますので、もちろん保護というのは大前提なんですけれども、時代に即した保護というのも御検討いただけると嬉しいなと思います。
 あと、民間との活用についての意見なんですけれども、横浜市なんかの取組もいいと思うんですけれども、もうちょっと、例えば今やっているような委託形態でも様々なパターンがあり得るんじゃないかなと思っています。都の事業ですと、大規模で長期間で非常に責任が強いような取組、事業が多いので、入札する民間事業側にかなりの能力や資格を求めているような場合もあると思うんですね。それは非常に大事なことであると思います。ただ、もうちょっと軽い案件ですね。例えば、RFI、リクエスト・フォー・インフォメーションとか、RFPレベルのものであるとか、軽いコンサルティング、あとアイデアが必要なもの、企画、調査、こういったものは、入札の要件をもっと軽くして、逆に1社提案、1社だけ採用するのではなくて、例えば20社、30社から提案が来て、よい上位5社と契約しますとか、10社と契約しますというようなやり方、例えば、もう随契レベルの金額でもいいと思うんですけれども、そういったことでより、今のやり方、調達のやり方を少し変えるだけでも、結構様々なアイデアが集まってくるんじゃないかなと思いました。
 以上です。

PIA5年後再実施

PIA5年後再実施、各自治体で行われています。複数の団体について第三者点検を行っているところですが、団体によって、スタンスがかなり違います。丁寧にやっているところから、とりあえず形式的に審議会通せればいいや、みたいなところまで。PIAだけの話じゃないですが、審議会は確かに自治体にとっては面倒かもしれませんが、民主的に第三者チェックが入るという重要な意味があると思います。審議会を形式的にやるだけで、審議会の意見なんて無視、みたいな態度の自治体を見ると、本当に嫌です。何のためにやっていると思っているのか、よくわからないなと思うことも。

 

そんな中、個人情報保護委員会の「特定個人情報保護評価5年経過前の評価の再実施に係る留意事項について」https://www.ppc.go.jp/files/pdf/5years_saijisshi_point.pdf

を見ましたが、よくできた資料だと思います。丁寧な説明がなされていて、とても良いです。あと表紙のマイナちゃんが相変わらずかわいいです。

あと、とある仕事の関係で、久々に特定個人情報保護評価指針の解説を読みましたが、パワポマンに顔が書いてある図を見て、急に当時のことをものすごく思い出しました。具体的に顔を書いた経緯とかは忘れてしまったのですが、なんとなく様子とか温度感とか思い出して、懐かしかったです。



キティちゃん(ミラクルサイン会)

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サンリオのミラクルサイン会(サンリオデザイナーさんが直接キャラクターをサインしてくれる会)に幸運にも当選しまして、なんと、山口裕子さん(キティちゃんの3代目デザイナーさん)に直接キティちゃんを書いていただきました。さらさらっと書いてらっしゃいましたが、そこはなんといってもキティちゃんのデザイナーさん、本当にかわいくて上手です(当たり前)。なんといっても山口裕子さんのサイン。なぜ当選できたのかわかりませんが、本当に心から嬉しさが沸き上がり、とてもよかったです。本物のキティ様ですからね。

KIRIMIちゃん.にもクロミちゃんにも応募しましたが、落選。まさか山口裕子さんのキティちゃんサインに当選するとは。びっくりしました。

 

一度、ピューロランドの無料開放デーに行ったときに、タキシードサムさんのサインを書いていただきました。サインってそれ以来です。最近は、ピューロの無料開放デー、あまりの混雑なのでいっていませんが、あの日ってすごい貴重なイベント盛りだくさんなんですよね。いかれていないのに、別の日にミラクルサイン会があってよかったです。

 

サンリオのデザイナーさんは、有名人ですから、キャラクター並みに人気ですね。デザイナーさんも、頭にキャラクターをつけている方がいらしたりして、ピューロを訪れるファンのような恰好だったのが、ちょっとおもしろいです。まあファンよりもキャラクターを愛しているでしょうからね。そうかもしれませんね。

 

最近サンリオが、推し事グッズを発売しているのです。うちわケースとかがすごく売れたようで、どんどん商品が出ていて、缶バッジを保護するものとか、ぬいぐるみを入れて持ち歩けるものとか、チケットホルダーとかあるのですが、私、ファンをやっているのはキャラクターなんで、キティちゃんのうちわケースにキティちゃんのうちわを入れるとかしかできないんですが、どうやって使えばいいのかな。今度ピューロ行ったら、推し事グッズ持っている人いるかな。メモリーボーイズのファンの人は、推し事グッズよさそうですね。俳優のファンの人がピューロにサンリオ推し事グッズを持っていけば、ピッタリかと思いますが、キャラクターファンはどうやって使えばいいのでしょうか。

自治体関連の仕事のご報告

備忘として。

・渋谷区PIA第三者点検委員を務めさせていただきました。

点検会議では非常に活発な議論がなされ、内容を実質的に検討することができ、良かったと思います。

 

・西宮市のご支援をさせていただきました。

詳しくはもう少し後のタイミングで西宮市から取り組みについての公表があるかと思いますが、西宮市さんの取り組みのご支援をさせていただきました。他の自治体にとっても大変意義のある、非常によく検討された取組だと感じています。詳細を公表できるタイミングになりましたら、私のブログでもお知らせしたいと思います。

 https://www.nishi.or.jp/shisei/johokokai/shingikaijoho/shingikai/hogoshingi1.html

 

姫路市のご支援をさせていただきました。

総務省が今年度事業として自治体AIに取り組んでいますが、その実証フィールドの一つである姫路市のご支援をさせていただいています。姫路市については当職としてかかわっておりますが、他の実証フィールドさんについても一部法律相談などをやらせていただきました(マイナンバー、個人情報保護条例関連)。こちらも翌年度初めごろなどに、総務省から資料公表がなされると思いますので、詳細を公表できるタイミングになりましたら、私のブログでもお知らせしたいと思います。

 https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000213.html

 

・その他1

全国の自治体系組織のマイナンバー関連のご支援をしています。

・その他2

自治体系全国組織のマイナンバー関連のご支援をしています。

・その他3

民間企業が自治体と一緒に実証事業をしていて、その事業に関する個人情報保護法、個人情報保護条例関連のご支援をしています。

 

自治体系のお仕事は多分これぐらいだったかと。もしかすると漏れがあるかもしれませんが。あ、あとあれですね、姫路市の官民データ活用推進会議の委員をやっているのと、あとはいろいろな自治体で、今PIAの5年後再実施なので、つくば市、杉並区でPIA再実施を審査会/審議会として見た感じです。あとそうだ、都のご支援もしていましたが、これはすでにブログに書きましたかね。都政改革アドバイザリー会議、政策評価分科会、Society5.0、東京消防庁の件です。あ、あと、某23区で先進的な取り組みをされるそうで、その会議のアドバイザーになる予定です。これは来年以降にご報告することになるかと思います。